# 英語の授業一コマで、話す時間は 12 秒

_Unscript チーム · 2026年9月19日_

先生が「誰か発表してくれる人？」と言って、三秒待つ。その三秒、教室全員が同じことをする——うつむく、ページをめくる、ペンのキャップを鳴らす。

### 「誰か発表してくれる人？」

先生がそう言って、三秒待つ。

その三秒、教室全員が同じことをする——うつむく、ページをめくる、ペンのキャップを鳴らす。答えを探している人はいない。みんな、三秒が過ぎるのを待っている。

やがて先生が「じゃあ説明するね」と言って、授業は先へ進む。

私たちはあの沈黙を性格の問題として説明しがちだ——内気だから、自信がないから、恥をかきたくないから。けれど本当の理由は、性格よりずっと単純かもしれない。三秒では、そもそも足りない。

### 一コマを算数の問題として扱う

中国の教育部は毎年、全国教育事業発展統計公報を出している。2024 年版に二つの数字がある。中学校の在学者数 5,386 万人、学級数 116 万。

割ってみる。**中国の中学校の一学級は、平均 46.3 人。**

先に一つ断っておく。過大規模学級はおおむね解消された。同じ公報によれば、56 人以上の学級は全体の 0.90% にすぎず、生徒対教員の比率は 12.98 対 1 である。

だから以下の割り算は、改革が届かなかったどこかの話ではない。**改善されたあとの平均値**で計算するとどうなるか、という話だ。

一コマは 45 分。2022 年の国の課程方案では、外国語は総授業時数の 6〜8%、小学三年から始まり、週あたり平均で四コマを超えない。

では割ってみる。

1998 年、趙曉紅による大学英語リーディング授業の調査では、**45 分のうち 65〜90% が教師の発話**だった。2002 年の周星・周韻の研究では、学生中心の形式にすると教師の発話が目に見えて減りうることが分かった。「うる」という語に注意したい。

教師がどれだけ取るかは、生徒がどれだけ得るかを教えてくれない。授業には沈黙も、書く作業も、音声を聞く時間も、グループ活動もある。生徒の発話は別に測るしかない。

英語の教室四つを対象にしたある談話分析は、直接の数字を出している。45 分の授業で、教師の発話は平均 31 分、生徒の発話は 9.75 分——**生徒の取り分は 21.7%**。四クラスは小さな標本で、それは隠さず書いておきたい。

これらはいずれも大学・専門学校の教室を見たものだ。中国の大学の授業は普通、学校の授業より少人数で、進め方もゆるい。**大学の数字で学校の授業を見積もるのは、幅の中の楽観的な端を取ることになる。**

保守的なほうの 20% を取る。45 分のうち 9 分、つまり 540 秒を 46.3 人で分ける。**一人 11.7 秒。**

実測された 21.7% なら 12.7 秒。10% なら 5.8 秒。

どの端を取っても、単位は**秒**だ。

### 十年で、四時間に届かない

（ここからは私自身の計算で、発表された統計ではない。）

コマ数は推定しなくていい——課程方案が上限を決めている。義務教育九年の総授業時数 9,522 コマのうち外国語は最大 8%、つまり三年生から九年生までで **762 コマ**が上限。高校三年ぶんを週四コマ・年 35 週で足すと、さらに 420 コマ。

1,182 コマ × 11.7 秒 ≈ **3.8 時間**。

小学三年で先生のあとについて言った最初の「Hello」から、大学入試前の最後の英語の授業まで、授業中に話した時間の合計は四時間に届かない。

一日の労働時間より短い。

しかもその四時間には割引が要る。教室内のやり取りを調べた研究は、いつも同じ構造を見つける。IRF と呼ばれる——教師が仕掛け（Initiation）、生徒が応じ（Response）、教師が評価する（Feedback）。教室談話の研究では、このパターンがやり取り全体の圧倒的多数を占める。

つまり、あなたの 11.7 秒の大半は、あなたが言いたかったことを言っている時間ではない。すでに正解の決まっている問いに答えている時間だ。先生がそれを評価し、次の人に向き直る。

斉読も話すことに数えられる。クラス全員で “This is a book” と読み上げるとき、あなたは確かに声を出している——けれど誰もあなたを聞いていないし、あなたは一語も自分で組み立てていない。

この二つを引いたあと何が残るのか、信頼できる数字を私は持っていない。ただ、四時間ではない。

### 先生が算数を間違えたわけではない

これを先生のせいにするのは簡単だ。先生の側に立ってみる。46 人、45 分、今学期中に終えるべき教科書が一冊、最後に採点する標準化された試験が一つ。

その制約のもとでは、講義が最適手だ。教師の発話を一分増やせば 46 人に同時に届く。一人の生徒に一分渡せば、45 人が待つことになる。**生徒の発話時間を圧縮するのは合理的な選択**であって、誰か一人の先生の落ち度ではない。学級で教えるという算数の結果だ。

ひっくり返るのは、その次の段階だ。

この構造的な事実が、あなた個人についての判定に翻訳されてしまう。**積極性が足りない、話す勇気がない、正しい方法にまだ出会っていない。**

だから市場に出ている製品はどれも個人を狙う。単語カードアプリ、文法ドリル、勉強法の専門家、「三か月で話せる」講座。どれも問題はあなただと想定している——もう少し真面目に、もう少し社交的に、もう少しいい助言があれば、言葉は出てくるはずだ、と。

けれど、足りなかったのは方法ではない。足りなかったのは、あの 11.7 秒の外側の時間だ。

### 話せるようになるために本当に要るもの

教室の制約を一つずつ外していくと、残るのがその一覧になる。

**一つ、順番を待たなくていいこと。** 46 人が一人の先生を分け合えば、話すことは希少な資源になる。いらだたない聞き手には、その問題がない。

**二つ、言い終わるのを待ってくれる相手。** IRF の問題は、先生が反応することではない。反応が速く、正解か不正解かに向いていることだ。本当の会話では相手が待ち、分からなければ聞き返す——その二度目の問いこそが、別の言い方を探させる。

**三つ、同じ一文を楽になるまで繰り返せること。** 指導計画は毎時間、新しい教材へ進まなければならない。話す練習は逆だ。一文を圧力の強さを変えて五回言うほうが、五文を一回ずつ言うより効く。

**四つ、間違えても罰がないこと。** 教室で話すことには観客がいて、間違いは人前で起きる。観客を取り除けば、口を開く代償は払える大きさまで下がる。

四つのどれも才能を必要としないし、どれもよりよい教授法を必要としない。必要なのは、**繰り返し話せて、誰も評価しない場所**だ。

Unscript はそのために作った。同じ現実の会話を四周し、台本が「全文表示」から「半分空欄」、「頭文字だけ」、そして「何もなし」へと減っていく。どの文もあなた自身が言う文で、どれでも戻ってやり直せて、間違い一語までなら合格になる。音声認識は iPhone の中だけで動き、録音が端末を出ることはない——観客がいないから、間違える代償もない。

これで教育制度が直るわけではない。ただ、あの 11.7 秒の外側の時間を返してくれる。

### 三秒に戻る

「誰か発表してくれる人？」のあとの間に戻ろう。

誰も手を挙げなかった。46 人の誰にも言うことがなかったからではない。46 分の 1 の確率と、全員の前で間違える代償とを比べたら、うつむいているほうが得だったからだ。

単純な計算で、私たちは全員、学校でそれを頭の中でやった。全員、正しく計算できていた。

いま、46 を 1 に変え、観客を取り除き、「一回」を「好きなだけ何回でも」に変えてみる。

同じ人、同じ頭。答えが変わる。

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初出: https://hintlib.com/ja/blog/12-seconds-per-english-class/
Unscript · iPhone の英語スピーキング練習: https://apps.apple.com/app/id6803985536?pt=128621841&ct=bmd-12-seconds-per-english-class-ja&mt=8
